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『白い巨塔』(山崎豊子)読みました

2023.7.19

こんにちは、兵庫県三田(さんだ)市、えんどう英語塾の大樹です。

今回は久しぶりに読んだ『白い巨塔』(山崎豊子)の感想を書きたいと思います!

 

率直な感想は、複雑な感情を呼び起こしてくれる素晴らしい小説、でした。

ドラマ化もされていて、自分は唐沢寿明さんと江口洋介さん主演のバージョンしか見たことがありませんが、それもよかったんですよね(全部で3バージョンあるんですよね、最近では岡田さんが財前役をしています)。

まだ小説を読んだことがない・ドラマを観たことがないという人は今日から絶対に始めましょう 笑

 

自分がこの小説を好きなポイントは2つあります。

一つ目は、財前のむき出しの権力志向です。

外科医の財前は教授の椅子を手に入れるために、なりふり構わず駆けずり回ります。

目的を達せするためには、現職の教授を敵に回すことも、人に土下座することや陥れることも苦になりません。

また、財前は自分へのおごりから医療裁判にかけられてしまします。

裁判に勝利するために、人に偽証させたり自分の権力を行使するなど、あらゆる方法を使って自分の正当性を証明しようとします。

財前の人柄や方法は別として、この精神的なエネルギーにはやはり魅せられます。

戦う時はとことん戦う、という財前の姿は読者や視聴者の共感を呼ぶのではないでしょうか。

自分は会社員時代ほとんど役職にこだわっていなくて、財前とは反対の考え方を持つ人間です。

ですが、やはり男として産まれた以上、どこかギラギラしていたいとう思いは常に心に秘めていて、財前の生き様には刺激をもらいます。

 

もう一つは、医者・研究者として里見の決して揺らがない一本の軸です。

内科医の里見は財前とは正反対で、権力などには興味がなく、患者のことを第一に考えており、それは何者であっても揺るがすことができません。

従って、内科医や外科医ということに関係なく、里見と財前は同期ですが、意見がよく対立してしまいます。

また、里見は自分の信念に従ったために大学の助教授の職を追われてしまいます。

このように考え方も生き方も対照的な二人ですが、財前は死の床で最も信頼している医師は里見であることを悟ります。

つまり、財前は真の医師としてあるべき姿を体現している里見を認めていた訳ですね。

やはり、里見のような人を思いやるという信念は人を動かすことができることが学べます。

私も里見のように生徒さんの英語上達を願っていますが、里見のような強い信念をもっているかというとそうとは言えません。

財前のように里見からも学ばなければなりません。

 

以上、山川豊子著『白い巨塔』の感想でした。

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