兵庫県三田市の完全個別英語塾 えんどう英語塾

ブログ Blog

つぶやき

【大学受験生向け】共通テスト第1解答科目・第2解答科目とは

2023.5.23

こんにちは、兵庫県三田(さんだ)市、えんどう英語塾の大樹です。

今回は大学入学共通テストの理科・社会の受験システムについて説明したいと思います。

何でこんなことを書こうかと思ったかというと、ネットで記事を読んでいたら共通テストの仕組みについて受験生でさえ意外にも知らない部分があることが分かったからです。

保護者の方であればセンター試験が昔のことであったり、受験未経験の方もいて尚更のことと思います。

従って、今回は高校生もそうですが保護者の方にも知っておいて頂きたい、共通テストの理科・社会の基本的な情報をお伝えします!

 

1.社会(科)は本当は「地理歴史」・「公民」のように教科が別れている

新聞などでも「社会(科)」と書かれてあったりしますが、実際には「地理歴史」・「公民」と中身が別れています。

ネット記事などでは5教科と表記されていたり6教科と表記されていたりします。

前者なら「国語・数学・理科・社会・英語」で、後者なら社会を「地理歴史」・「公民」に分けていることになります。

実際に共通テストでは「地理歴史」と「公民」の冊子は別になっています。

 

2.地理歴史・公民・理科は「教科」、地理や物理など具体的な学習内容は「科目

教科の中の科目は以下のような分類がされています。

 2-1.地理歴史6科目

 日本史A / 日本史B / 世界史A / 世界史B / 地理A / 地理B

 2-2.公民4科目

 現代社会 / 倫理 / 政治・経済 / 倫理, 政治・経済

 2-3.理科①4科目(基礎科目)

 物理基礎/ 化学基礎 / 生物基礎 / 地学基礎

 2-4.理科②4科目

 物理 / 化学 / 生物 / 地学

例えば、大学の受験要項に「理科②2科目」という記載があったら、物理・化学・生物・地学の中から選んで2科目受験する必要があります。

共通テストでは地理歴史の6科目は一冊にまとめられているので、受験生は必要な科目のページに移動して問題を解く必要があります。

理科①や理科②も同様で、それぞれ科目が一冊ずつにまとまっています。

(参照:大学入試センター)

 

3.社会と理科の「第1解答科目」・「第2解答科目」とは

これが今回の話の中で一番のポイントです。

地理歴史・公民(社会)・理科は受験者によって受験科目を選択しなければなりません。

2022年度共通テストでは、9:30-11:40が地理歴史・公民(社会)でした。

9:30-10:30は第1解答科目、10:40-11:40は第2解答科目の時間。

つまり、地理歴史・公民・理科①・理科②の科目のうち、前半に受験するものが第1解答科目で、後半に受験するものが第2解答科目な訳ですね。

なお、間の10分はマークシートの回収や配布の時間であり、休憩ではないので受験者は教室の入退室はおろか、テキストやケータイのチェックなどもできません。

 

気を付けないといけないのはここからです。

①社会や理科で1科目だけしか必要でない人の場合。

例えば、大学が「日本史Bを第1解答科目として採用する」と指定があった場合、受験生は必ず第1解答科目の時間に日本史Bを受験しないといけません。

当たり前のように聞こえますが、こんな裏技ができると思いませんか?

地理歴史で日本史Bしかいらないのであれば、前半の時間(9:30-10:30)は問題を解かずに予め問題に目を通す時間にする。

そして、後半の時間(10:40-11:40)にゆっくり時間をかけて解答する。

社会は暗記科目なので解答に時間をかける意味はないかも知れませんが、これが物理や化学のように計算で時間が取られるものなら、実質2時間かけて1科目を解けるのは受験生にとって大きなメリットになってしまいます。

大学としてもフェアな状況で受験した生徒の実力を確認したいのは当然のことでしょうから、このような措置が取られているようです。

また、マークシートは第1解答科目は緑色で、第2解答科目は青で印字されてあるのでこのような不正もできなくなっているのです。

 

(参照:大学入試センター)

 

②地理歴史・公民(社会)や理科で2科目受験する必要がある人の場合。

例えば、理科の物理と化学の2科目を受験する必要があるならば、先に得意な科目を受けるべきです。

志望する大学が理科2科目受験と指定していても、志望校を変更した場合その大学が第1解答科目のみを採用するかも知れないからです。

従って、苦手な科目を先に解答して得意なものは後回しにする作戦は誤りで、高い得点が見込める科目を第1解答科目にしましょう。

 

最後にちょっとしたアドバイスです。

1.第1解答科目が早く終わったら第2解答科目に目を通すことは可能です。

  これは不正ではありません!

2.当日問題を見て、どの科目を第1・第2解答科目にするかを決定することができます。

  また、途中で解答する科目を変えることもできます。

3.2科目受験した場合、得点の高い方を採用する大学もあります。

  稀に公立などの大学に見られるようですが、第1解答科目と第2解答科目のうち得点の高い方を採用してくれる大学もあるようです。

 

以上のように、今回は共通テストの理科と社会教科についてまとめました。

受験は本当に情報戦ですね。

受験生は色々情報を得たくもなると思いますが、勉強時間に支障が出ないようにしましょうね!

TOPTOP